1. チャレンジャー人員削減数とは?
人事コンサルタント会社である米国のチャレンジャー・グレイ・クリスマス株式会社が、企業によって報告された人員削減計画者数(解雇・リストラ)を集計し、雇用統計の2日前に毎月公表 する指標です。報告された人員数が全て失業者となる訳ではありませんが、最も重要視される指標の1つである米国雇用統計の2日前に公表されるため、雇用統計の先行指標とされています。
マイナーな指標であり、日本語で公表されているデータから結果の詳細を確認することが難しいため、詳細を把握したい方は、直接チャレンジャー・グレイ・クリスマス株式会社が公表する原文資料に目を通すことをオススメします。
*原文資料へのアクセス方法は、以下「原文レポートへのアクセス方法」にて紹介しています。
原文レポートは英語で書かれていますが、グラフが非常に見やすいため、英語がほとんど読めなくても情報は読み取れるかと思います。
・企業の人員削減計画者数(リストラ・解雇)を集計し、公表する指標
・米国のチャレンジャー・グレイ・クリスマス株式会社によって公表される
・雇用統計の先行指標
・地域別、業種別、四半期別の結果も公表される
2. より詳しく知りたい!!
チャレンジャー人員削減数は、米国全体の月ごとの結果に加えて、地域別、業種別、四半期別の結果も確認できるのが特徴です。
*以下レポートの4ページ目以降参照。
JOB CUTS JUMP IN DECEMBER(2020年12月)
また、以下図のように、四半期ごとの人員削減数を比較した図も掲載されているため、年度ごとの推移を比較しやすいようになっています。


他の経済指標ではあまり見られませんが、チャレンジャー人員削減数は、企業が人員削減を計画した理由がレポートに記載されている点も注目すべきポイントです。
例えば、2021年1月に公表された2020年12月の結果を見てみると、下記が人員削減に至った理由トップ3となっています。
- 1位:Demand downturn(需要の低減)27,613件
- 2位:Market Conditions(市場の状況)13,084件
- 3位:Financial Losses(財務上の損失)12,106件


3. チャレンジャー人員削減数の過去動向
年月 | 概要 | 結果 |
2002年1月 | 過去最高 | 248,475人 |
1997年6月 | 過去最低 | 15,100人 |
*1994年1月〜2018年11月の平均は、51,114人
4. 原文レポートへのアクセス方法
実際に、チャレンジャー・グレイ・クリスマス株式会社が公表する原文レポート(英語)へのアクセス方法は下記の通りです。
③まで手順を進めると、最新結果のレポートへアクセスできます。
レポートは英文で記載されていますが、グラフの内容を確認するだけでも結果の詳細を把握するのには十分かと思います。