株価と金価格の関係が分かる指標。ダウ・ゴールドレシオについて徹底解説!!


ダウ・ゴールドレシオは、ダウ平均株価と金価格の関係を示す指標です。株価と金価格を比較する際によく使用されます。


今回は、投資家からの注目度も高く、株価と金価格の動向を追う上では欠かせない「ダウ・ゴールドレシオ(Dow Gold ratio)について徹底解説していきます。


この記事では、ダウ・ゴールドレシオの説明に加えて、そもそもダウ平均株価とは何なのか、金について、ダウ・ゴールドレシオの過去動向、株価と金価格の関係などについても紹介しています。

・ダウ・ゴールドレシオとは??

ダウ・ゴールドレシオとは、名前の通りダウ平均株価を金価格で割って算出される指標です。算出式は「ダウ平均株価÷金価格」ということになります。


そのため、ダウ・ゴールドレシオが「1」であればダウ平均株価と1オンスあたりの金価格が同じであることを示しています。


尚、実際のダウ・ゴールドレシオのチャートは以下グラフのように、縦軸に指数、横軸に年代で示される場合がほとんどです。

出典: Longtermtrends.net


こうして見ると、1929年の世界恐慌や1971年のニクソン・ショックをきっかけにダウ・ゴールドレシオが低下(=金価格が上昇)し始め、ゴールド価格がピークに達した1980年代では0付近まで低下していることが分かります。


このことから、長い目で見ると、金融危機時には株価より金価格の上昇率が大きいことが分かります。

KEY WORDS
ダウ平均株価÷金価格で割って算出

・ダウ平均株価と金価格の水準を示す
経済指標

・景気が過熱するとダウ・ゴールドレシオは高い水準になる

・基本的に株価と金価格は逆相関関係
だが、近年では逆相関関係が崩れる場面も多々見られる

・金価格がピークに達した1980年には、ダウ・ゴールドレシオが1.51と過去最低水準を記録


・そもそもダウ平均株価とは?

ダウ平均株価とは、米国で上場している優良企業30社で構成されており、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出している指標です。


代表的な構成銘柄として、アメリカンエクスプレス、Apple、ボーイングやキャタピラーなどが挙げられます。


また、株価指数としては珍しい株価平均型の株価指数で、S&P500TOPIXといった株価指数とは異なる算出方法を採用しております。尚、日経平均株価とは同様の算出方法です。


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ダウ平均株価について詳しく知りたい方は以下記事を参考にしてね!

ダウ平均株価ついて徹底解説!!S&P500とは何が違うのか?


・金について詳しく

金が他の大半の金融資産と異なる点は、希少性が高く実物そのものに価値がある点です。2017年末時点の金の埋蔵量は約19万トン(オリンピックプール4杯分)とされています。


また、希少性が高いだけでなく、需要がある点も金の魅力です。実際、金の最大の需要である「宝飾品」に金全体の50%弱が使用されています。

金には「オンス」という単位が使用されており、1オンス≒31gです。日本では、1g単位で金価格を示すのが一般的ですが、国際的には、1オンスあたりの金価格で示される場合がほとんどです。


尚、田中貴金属工業がリアルタイムで公表している過去1ヶ月間の日次金価格推移は以下の通りとなっています。2020年12月4日現在の小売価格は、1gあたり6,815円です。

田中貴金属工業

・株価と金は本当に逆相関関係なのか??

一般的に、株価と金価格は逆相関の関係にあるとされ、株価が上昇すれば金価格は下落し、逆も然りとされています。


実際、ダウ平均株価と金価格の相関関係を示した以下グラフを見ると、1800年代以降長期に渡って、株価と金価格は逆相関関係にあることが分かります。


ちなみに、緑色の帯状にチャートがおさまっていれば、株価と金価格が逆相関関係であることを示しています。

出典:ZOO online


しかし、1960年以降、チャートが上下に大きく触れるシーンが多々見られ、必ずしも逆相関関係にあると言えない状況になりつつあるのも事実です。

リスくん
近年では、株価も金価格も同時に高騰する場面も多々見られます。

・ダウ・ゴールドレシオの過去動向

以下の図は、上でも紹介した1900年以降のダウ・ゴールドレシオの推移を示すグラフです。*目安として、2020年12月頃では、大体15付近で推移。



年代&出来事 指数
1929年初期ブーム 15.72
1971年ニクソン・ショック 26.21
1980年金価格ピーク 1.51
2000年代初期ITバブル 39.88

ダウ・ゴールドレシオの歴史を振り返ると、1929年初期のバブルでは、株価の高騰により、ダウ・ゴールドレシオは15.72を記録しました。しかし、その後の世界恐慌で2.0弱まで急落しています。


1971年にリチャード・ニクソン米大統領が、米ドルと金の兌換性を廃止し、26.21まで高騰。そして、1979年に第二次オイルショックが発生すると、市場はリスクオフの姿勢を顕著に示し、金価格がピークに達しました(第1次金投資ブーム)。


1990年代後半から2000年代初期にかけて、IT関連株の急騰に伴い、ダウ・ゴールドレシオも39.88と史上最高値を記録しました。

リスくん
ダウ・ゴールドレシオについてはこれで以上です。最後に軽く復習したい方は、KEY WORDSの部分を再読してもらえればと思います!

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