米国住宅市場の約10%が調査対象!!新築住宅販売件数ってどんな指標?

新築住宅販売件数とは、米商務省センサス局が新築住宅の販売件数を集計した指標です。新築住宅の販売件数だけでなく、住宅在庫新築住宅販売平均価格など、新築住宅の販売状況について様々なデータを公表しています。

また、新築住宅を購入する場合、一括で購入する人は少なく、大抵の人がローンを組んで購入することになります。ローンを組む = 将来返済できる自信がある、ということですので、   新築住宅購入件数の増加は、先行きに楽観的な人の増加を示唆していると言えます。

ハリネズミ
一般的に、新築を購入する際には、他の家電などの耐久材も購入するため、景気動向に影響を与えやすい指標とされているよ。

でも、米国では、新築住宅に住む人は少ない!?

赤ちゃん
アメリカでは、新築住宅より、中古住宅に住んでいる人の割合の方が多いイメージなんだけど…
ハリネズミ
そうだよ。アメリカでは、新築住宅の数が少ないということもあり、ほとんどの国民が中古住宅に住んでいるんだ。それでも、この指標は依然重要視されているよ。

実際、米国では、中古住宅に住んでいる人の比率が85%以上と、圧倒的に多く、新築に住む人の割合は少ないのが現状です。

しかし、新築住宅件数の増加がもたらす経済への波及効果があまりにも大きいため、依然注目度は高い指標とされています。

赤ちゃん
新築住宅を購入する人は、新しい家電や家具を買ったりするから、他の産業への波及力が大きいんだね。


新築住宅販売件数の特徴① 景気の先行指数

新築住宅販売件数は、中古住宅販売件数と同様、米国の景気先行指数とされています。

そのため、新築住宅販売件数の動向を追うことで、米国の景気動向を掴む手がかかりとなります。

赤ちゃん
なんで、景気の先行指数とされているの??
ハリネズミ
それは、新築住宅が売れれば売れるほど、建築業者、木材を供給する会社、電気配線業者、運送業者、製造業者、など多くの周辺産業も潤い、経済成長(GDPの増加)につながるからだよ。そういった点で、経済成長、引いては米国の景気先行指標とされているんだ。


実際、以下のグラフを見ると、2007年の夏頃にサブプライムローンの返済不能の懸念が広まる前から、新築住宅販売件数は減少を始め、2013年頃に回復が顕著になり始める頃には、少しずつ増加していることが見てとれます。

*米国商務省国税統計局が公表しているデータを基に作成

赤ちゃん
新築住宅販売件数は、景気減少期に入る少し手前で減少し、拡大期に入る少し手前で増加する傾向にあるんだね。


新築住宅販売件数の特徴② カウントするタイミングが早い

新築住宅販売件数は、件数をカウントするタイミングにも特徴があり、中古住宅販売件数と異なっています。両者の違いは、以下の通りです。

新築住宅販売件数vs中古住宅販売件数

新築住宅販売件数
⇒ 契約書にサインした時点でカウント

中古住宅販売件数
⇒その家に住むことができる段階でカウント

このように、新築住宅販売件数は、中古住宅販売件数よりも早く件数がカウントされるため、先行性もより高いとされています。


新築住宅販売件数の動向

ハリネズミ
1963年〜2020年までの最高水準、最低水準、平均は以下の通り。
過去動向の目安
平均: 約65万件(1963年〜2020年)
最高水準: 138.9万件(2005年7月)
最低水準: 27万件(2011年2月)

*参考 : TRADING ECONOMICS


以下のグラフは、2019年1月〜12月までの件数の推移です。あまり変化のない月もあり、グラフだけでは分かりずらいため、数値が記載された表も併せて載せておきます。

2019年1月〜3月は、販売件数が伸び続けましたが、3月を境に一転。4月、5月と2ヶ月連続で下落しました。2ヶ月連続で下落した後、6月には回復し、2007年7月以来の高水準となりました。その後、10月、11月、12月と3ヶ月連続で件数が縮小していますが、依然、2008年以来の高水準を維持しています。

参考元: New Residential Sales – Census Bureau


年月 件数: 万件
2019年1月 64.4
2019年2月 66.9
2019年3月 69.3
2019年4月 65.6
2019年5月 59.8
2019年6月 72.9
2019年7月 66.0
2019年8月 70.8
2019年9月 72.5
2019年10月 70.5
2019年11月 69.7
2019年12月 69.4


☆まとめ

ハリネズミ
新築住宅販売件数について以下にまとめておいたよ。

新築住宅販売件数
調査機関 米商務省センサス局
指標概要 新築住宅の販売件数を集計した指標。
新築住宅の販売件数だけでなく、
住宅在庫や新築住宅販売平均価格など、
新築住宅の販売状況について
様々なデータが公表される。
公表日 毎月下旬
特徴 ① 景気の先行指数
② カウントされるタイミングが早い
過去動向 平均: 約65万件
最高水準: 138.9万件
最低水準: 27万件

☆情報の信頼性

本記事を作成するにあたって、主に以下の記事を参考にさせていただきました。下記以外の参考文献に関しましては、本文中にリンクを貼っておりますので、そちらをご確認ください。

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