設備投資の動向や先行きが分かる指標??機械受注統計について徹底解説!!


1.機械受注統計とは?

機械受注統計とは、内閣府が公表している企業や政府の設備投資の増減率を示す指標で、以下図の通り、これまでと比較して設備投資額がどれほど増減したのかを示す指標です。

内閣府-令和2年11月結果

機械受注統計は、設備投資の先行指標とされており、だいたい 3〜6ヶ月程度先行すると言われております。

調査対象事業数は、指標公表開始(1987年4月)からの280社で、基本的に調査対象企業の変更は行われません。

また、実際に内閣府が公表した↑の画像を参考にすると、民間の民需だけではなく、官公庁といった公的機関の受注額もチェックすることができます。


このように、機械受注統計は設備投資の先行指標であり、重要度の高い指標ですが、以下のような欠点もあります。

注意
・機械受注統計は、1件あたりの金額が大きいため、毎月の変動が大きくなりやすく、市場予想から結果が大きく乖離することも、多々あります。

以上の通り、機械受注統計には、「毎月の変動が大きくなりやすい」といった特徴があるため、分析を行う際は、単純に単月で比較するのではなく、以下図の赤線にあるように、移動平均線をみて、全体のトレンドを掴むことも大切です。

内閣府-令和2年11月結果

2.設備投資の先行きを予測する上で重要!?「見通し調査」とは?

機械受注統計では、以下図にある通り、毎四半期末ごとに翌四半期の「見通し」が公表されます。

内閣府-令和2年11月結果

この見通し調査で、企業が今期より受注額が大きくなると予想するか小さくなると予想するかによって、将来に対する見通しが楽観的なのか悲観的なのかを把握することができます。


また、内閣府が公表している「見通し調査」の結果には、前期比などの比率だけでなく、予想受注額も公表されます。


そのため、毎月の機械受注額を確認することによって、翌四半期の見通しに対してどれだけ達成できているのかを確認することができるのです。


もし、企業の見通しより、受注額の増加率が大きければ、設備投資への勢いが強まっている可能性を示唆しており、反対に小さければ、設備投資の勢いが弱まっていることを示唆します。


このように、見通しに対する達成率を毎月確認することは、設備投資の先行きを予測する上で、重要な要素となってきます。


3.この調査から何が分かるのか?

機械受注統計を読み解くことによって、企業の設備投資動向を受注段階で把握することができます。


そもそも、企業の設備投資は、「受注→生産→設備の稼働&設置」という流れで行われるため、機械受注統計は、設備投資の時間的な流れにおいて、最も早い受注の段階を調査対象としています。


そのため、機械受注統計は、3〜6ヶ月後の設備投資動向のヒントとなる指標とされています。


ただし、機械受注統計は、変動幅が非常に大きい指標であるため、予想から外れやすい指標でもあるので、注意が必要です。


そうした変動幅を極力小さくするため、1件あたりの受注額が特に大きい「船舶・電力」を除いた民需が、市場では特に注目されます。


4.最新結果の確認方法

機械受注統計の最新結果は、以下の手順で確認することができます。


  1. 内閣府のホームページにある「機械受注統計調査報告」を選択
  2. 「調査の結果」項目にある「最新の結果」を選択

②の手順を実施すると、最新結果の概要や参考図表を確認することができます。


また、各項目の前月比や翌四半期の見通し、直近5年間の動向を示すグラフ等を確認したい場合は、概要(PDF形式)の項目にあるリンクを押せば、確認できるようになっています。

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