オーストラリアの住宅事情について知りたい方必見!!豪・住宅建設許可件数について徹底解説。

豪・住宅建設許可件数とは、豪連邦統計局(ABS、Australian Bureau of Statistics)が、中古住宅の改築を含む住宅建設許可件数の総数を集計し、月次で公表している指標です。調査対象月の翌々月に結果が公表されます。(例えば、1月の調査結果は、3月に公表される。)


本指標は、住宅建設の許可が下りた段階で件数を集計しているため、住宅建設を着工してから集計する住宅着工件数の先行指標とされています。


また、毎月の変動幅が大きくなりやすく、市場予想との乖離も大きくなりやすい指標となっていますので、読み解く際は注意が必要です。


ハリネズミ
前月比で20%以上前後することがあるほど、結果が大きく変動しやすい指標だよ。


豪・住宅建設許可件数の特徴
・住宅着工件数や景気の先行指標である。
・毎月の変動幅が大きい
・市場予想と結果の乖離が大きくなりやすい

そもそも「住宅」とは具体的に何を指すのか?

「住宅建設許可件数」と言っても、新規で建設される全ての住宅がカウントされる訳ではありません。


このことは、本指標を扱う上で重要なことですので、ここでは、「住宅建設許可件数」が指す「住宅」の定義について説明していきます。


端的に説明すると、本指標が示す「住宅」とは、長期的な居住を目的とし、キッチンやトイレ・お風呂といった設備が備わっている建物のことを指します。


従って、介護施設、病院、別荘、ホテルや公的組織から提供される一時的な居住地などは、ABS(オーストラリア統計局)が定義する「住宅」には含まれず、本指標の件数にも含まれません。尚、中古住宅の改築は、本指標に含まれます。


赤ちゃん
すなわち、「住宅建設許可件数」にカウントされる住宅の条件は、以下の通りだね。


本指標に含まれる「住宅」の定義
①長期居住を目的として建てられる住宅
②生活できる設備が備わっている住宅
③上記①②を満たす中古住宅の改築


このように、住宅建設許可件数は、長期居住を目的とした住宅のみ調査対象としてます。


また、中古住宅の改築なども件数に含まれる上、病院や介護施設などの居住目的以外の物件は件数に含まれないため、注意が必要です。



オーストラリア住宅市場の特徴

豪・住宅建設許可件数を読み解くには、オーストラリア住宅市場への理解は欠かせません。従って、ここでは、主なオーストラリア住宅市場の特徴について紹介します。


主な特徴については、以下の通りです。

オーストラリア住宅市場の3つの特徴
①都市部の空室率が3.0%程と低め
②大都市だけで住宅市場の3分の2を占める
③政策金利の低下→住宅需要の増加


ハリネズミ
上記①〜③についての詳細は、以下にて説明していきます!



① 都市部の空室率が3.0%程と低め

オーストラリアでは、都市部への人口の流入が激しく、物件の在庫不足に陥っており、空室率が3.0%程と低くなっています。

参考までに、日本の都市部の空室率が16.5%と考えると、如何にオーストラリアの都市部の空室率が低いか分かります。

こうした、物件の需要に対して供給が追いついていない状況が、都市部における住宅価格の高騰を招いている原因の1つとなっているのです。


豪都市部の空室率については以下参考

シドニー住宅空室率、供給増で3.6%に上昇– MNA ASIA


② 大都市だけで住宅市場の3分の2を占める

都市部への人口の流入が、住宅市場への大きな偏りをもたらしました。

実際、シドニーやメルボルンといった大都市だけで、オーストラリアの住宅市場の3分の2を占めています。

そのため、シドニーやメルボルンなどの主要都市の住宅市場の動向が、全体の結果に大きな影響を及ぼします。



③ 政策金利の引き下げ→住宅需要の増加

これは、オーストラリアの住宅市場に限ったことではありませんが、政策金利が引き下げられると、住宅需要が増加する傾向にあります。

そうなる理由としては、住宅ローン金利が政策金利に左右されるからです。

政策金利が引き下げられると、住宅ローン金利もそれに伴い低下します。住宅ローン金利が下がれば、住宅ローンを組む際のコストが下がるため、お金を借りやすくなり、住宅を購入しやすくなります。その結果、住宅需要も増加するのです。


豪・住宅建設許可件数の動向


この項では、オーストラリアにおける住宅価格の推移と比較した、住宅建設許可件数の動向を見ていきます。

住宅建設許可件数の動向をまとめると、以下の通りです。

住宅建設許可件数の動向
・住宅価格の推移とは裏腹に、依然低水準
・2018年7月から16カ月連続で前年同月比減
・12月に前年比増となるが、1月には同減へ


約2年間低迷していた住宅価格は、2019年中頃から回復基調にありますが、住宅建設許可件数は依然低水準にあります。


実際、2019年9月に、豪住宅価格指数が前月比0.9%上昇し、2017年3月ぶりに高水準となった反面、住宅建設許可件数は2013年1月以来の最低水準となりました。


また、2018年7月から2019年11月まで、16ヶ月連続で前年同月比減となっており、住宅建設許可件数の低水準ぶりを示す結果となっています。


その後、2019年12月には、前年同月比で2.7%増となりましたが、2020年1月には、同▲15.3%減と再びマイナスに転じました。


☆まとめ

豪・住宅建設許可件数
概要 居住目的の住宅における
建設許可件数を集計し、
調査対象月の翌々月に
公表される指標。
公表機関 豪連邦統計局
公表日 毎月初め
調査対象となる住宅 長期居住を目的とした
住宅
豪住宅市場の特徴 ①都市部の空室率が3.0%程
②大都市が市場の65%を占有
③政策金利⬇️→住宅需要⬆️

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