韓国の株価動向が分かる指標。韓国株価指数について徹底解説!!

1.韓国株価指数(KOSPI)とは?

韓国株価指数とは、韓国取引所(Korea Exchange (KRX))に上場している全銘柄で構成される株価指数です。


補足
韓国取引所は、アジアで最も大きい取引所のうちの一つとされています。


その構成銘柄数は、2021年2月時点で約880銘柄となっています。


構成銘柄数が880銘柄というのは、ドイツのDAX指数(30銘柄)や、英国のFTSE100指数(100銘柄)など欧州を代表する株価指数と比較すると多く感じます。


ですが、日本のTOPIX(2,179銘柄)や中国の上海総合株価指数(約1,500銘柄)など、アジアを代表するような株価指数と比べると、一概に構成銘柄数が多いとは言いきれません。


また、韓国株価指数は、時価総額加重平均型の株価指数であり、現代自動車やサムスン電子など、世界的に有名な企業も構成銘柄となっています。


1983年に公表が開始された韓国株価指数は元々、1980年7月4日の時価総額を基準値100としていましたが、現在では、初めて2000ポイントを突破した2007年7月24日時点の時価総額を100としています。


赤ちゃん
時価総額加重平均は、世界で最も一般的な株価指数の算出方法で、時価総額の大きい構成銘柄の値動きに左右されやすい株価指数だったね!

最高値 3,208(2021/01/25)
構成銘柄数 約880銘柄
算出方法 時価総額加重平均
基準値 100(2007/07/24時点)

2.KOSPIインデックスシリーズについて

TOPIXスタイルインデックスシリーズFTSEシリーズのように、韓国株価指数(KOSPI)にも構成銘柄数に応じた下記3つのインデックスシリーズが存在します。


名称 概要
KOSPI200 韓国取引所に上場している上位200銘柄で構成。韓国で上場している全株式の93%ほどを占める。
KOSPI100 韓国取引所に上場している上位100銘柄で構成。
KOSPI50 韓国取引所に上場している上位50銘柄で構成。

3.構成銘柄トップ10

2021年2月時点の構成銘柄における時価総額ランキングトップ10は下記の通りです。


銘柄名 業種
サムスン電子 電子製品
SKハイニックス 半導体
LG化学 総合化学メーカー
ネイバー サービス業
サムスングループ 総合(電子/保険等)
サムスンバイオロジクス 製薬
現代自動車 自動車
セルトリオン バイオテック
カカオ 情報・通信
株式会社起亜(きあ) 自動車

The Korean Timesによって2020年8月30日に公表された「Top 10 largest market cap companies’ weight in KOSPI increases」によると、時価総額トップ10の時価総額が全体に占める割合は急上昇しているそうです。


実際、2020年8月時点でのトップ10銘柄が占める構成比率は44.78%で、2019年8月の33.51%よりも11.27%も高い数値になっています。


こうした急上昇の背景には、新型コロナウイルスにより、デジタルトランスフォーメーション関連銘柄やバイオ関連銘柄の株高が影響しているとされています。


韓国株価指数は、880以上の銘柄で構成されているのにも関わらず、たったの10銘柄が全体の約45%を占めており、少数株の値動きに左右されにくいといった大型株価指数ならではの強みを失いつつあると言えるでしょう。


4.韓国株価指数の年率リターン推移

韓国株価指数の年率リターン推移は下記の通りです。


前年比
2015年 +2.39%
2016年 +3.32%
2017年 +21.76%
2018年 -17.28%
2019年 +7.67%
2020年 +30.75%

参考までに、TOPIXと比較した過去実績は以下の通りとなります。*TOPIXは円ベース、KOSPIは韓国ウォンベース


  1年 5年 10年 20年
KOSPI +42 +11.7 +4.0 +8.6
TOPIX +10 +7.2 +9.5 +3.5

こうして比較すると、韓国株価指数は、概ねTOPIXを上回るパフォーマンスをたたき出していることが分かります。


しかし、年率のパフォーマンスからも分かる通り、韓国株価指数は、ここ1年で急速に上昇しました。


日経新聞の2021/02/01時点の以下記事によると、2020年の1月末からの1年間において、世界の主要株価指数で最も上昇したのがナスダック(+43.0%)で、その次が韓国株価指数となっています。

新型コロナウイルスの感染症の影響が金融市場で問題になり始めてちょうど1年。昨年1月末からの1年間に、世界の主要な株価指数で最も上昇したのはハイテク株が多い米ナスダック総合株価指数で43%高、それに次ぐ40%高となったのが韓国の総合株価指数(KOSPI)だ。

引用元: 日経新聞


こうした株高の背景には、韓国の個人投資家によるマネーの流入が挙げられます。


実際、外国人投資家が売り続ける中で、韓国の個人投資家は、20年通期で47兆4906億ウォン(約4兆5000億円)を買い越しています。


不動産市場の過熱感を受けた不動産投資の抑制策を受け、株式市場にマネーが流入したことや、株高の並に乗り遅れたくない心理による買いの増加が、こうした状況を生み出しているとされています。

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