AEX指数とは、「アムステルダム取引所」で上場されている上位25銘柄で構成される株価指数です。各構成銘柄は、毎年3月に見直しが実施されます。
尚、アムステルダム取引所に上場していない銘柄でも、一定以上の資産がオランダ国内にあり、国内での雇用比率が一定以上であれば、AEX指数の構成銘柄として採用される場合があります。
また、AEX指数は、「時価総額加重平均」型の株価指数です。そのため、構成銘柄の時価総額を合算し、ある特定の数値(除数)で除して算出されます。

構成銘柄について
AEX指数を構成する代表的な銘柄は以下の通りです。
銘柄名 | 企業について | 構成比率 |
ASML | 半導体メーカーの 世界的企業 |
15.18% |
ユニリーバ | リプトンやヴァセリンなどで有名な世界有数の一般消費財メーカー | 12.84% |
ロイヤル・ダッチ・シエル | 貝殻のマークで有名な石油会社。ヨーロッパ最大のエネルギーグループ | 8.90% |
Adyen | 世界20ヶ国以上に拠点を持ち、国際決済ソリューションを提供する企業 | 7.26% |
RELX |
幅広い分野の情報を提供する情報サービス企業を参加にもつ企業。売上の大半は米国向け |
7.03% |


以上の通り、AEX指数は、上位銘柄の値動きが指数全体に与える影響の大きい指数です。
また、AEX指数は、業種への偏りが大きい指数でもあります。
実際、Euronextが公表しているAEX指数についての「Factsheet」を確認すると、①生産技術関連、②一般消費財、③出版、の上位3セクターだけで全体の40%弱を占めています。
このように、AEX指数は、上位銘柄やセクターの影響を大きく受ける指標であり、1部の銘柄が全体に大きな影響力をもつ指標であると言えます。
AEX指数のパフォーマンス
Euronextが公表している「Factsheet」によると、AEX指数における年次のパフォーマンスは以下の通りです。
年 | 上昇率 |
2017年 | +12.71% |
2018年 | -10.41% |
2019年 | +23.92% |
2020年第3期 | -2.15% |
尚、直近2年間、3年間、5年間、及び基準日である1983年1月3日以降のパフォーマンスは以下の通りです。
年 | 上昇率 |
直近2年間 | -0.17% |
直近3年間 | +0.65% |
直近5年間 | +5.40% |
1983年1月3日以降 | +6.82% |
参考までに、1973年から2018年までの長期的なS&P500の利回りは、年平均で7%となっております。(現代ビジネス)
・主にアムステルダム取引所に上場している25銘柄で構成
・1983年1月3日が基準日
・時価総額加重平均型の株価指数
・上位5銘柄の構成比率が50%以上
・①生産技術関連、②一般消費財、③出版が上位セクター