調査対象社数、約9,000社!? IFO景況感指数について幅広く解説。

IFO景況感指数とは、ドイツのIFO経済研究所が、ドイツ企業約9,000社を対象に景況感に関するアンケートを実施し、2015年を100として数値化した経済指標です。

現状指数と、6ヶ月先の景気見通しを示す先行き指数が公表され、製造業、建設業、卸売業、サービス業など、産業別の結果も発表されます。似たような指標として、ZEW景況感指数が挙げられます。

ハリネズミ
ZEW景況感指数にういては、本記事の項番3を参考にしてね!

また、IFO景況感指数はドイツを代表する景況感指数と言っても過言ではありません。その上、ドイツは世界で4番目、EU圏で最大の経済大国であるため、本指標は市場関係者に注目される指標とされています。

1. Ifo景況感指数の算出方法概要

上述した通り、IFO景況感指数は、ドイツ企業約9,000社に景況感に関するアンケートを実施し、結果を指数化しています。

IFO経済研究所によると、現状指数を算出する際には、現在の景気が 「良い(good)」「変わらない(unchanged)」「悪い(poor)」の三者択一でアンケートを実施し、先行き指数を算出する際には、6ヶ月先の景気見通しについて、「良くなる(more favorable )」「変わらない(unchanged)」「良くならない(less favorable)」の三者択一でアンケートを実施します。

そして、「良い」&「良くなる」と、「悪い」&「良くならない」の割合をそれぞれ求め、2015年を100(2020年現在)として、算出します。

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簡単に言うと、現状指数も先行き指数も、「良い」と「悪い」の比率で結果が決まるってことだね。だから、「変わらない」という回答は、+-0として扱われるんだ!


2. Ifo景況感指数の特性

Ifo景況感指数は、ビジネス活動の先行指標とされています。

また、調査対象が約350人のアナリストであるZEW景況感指数と比べて、Ifo景況感指数は調査対象が多い分、比較的信頼性も高いと言えます。


3. ZEW景況感指数との比較

ZEW景況感指数は、国内の景況感を示す指標といった点では、IFO景況感指数と同様です。しかし、IFO景況感指数の調査対象が、ドイツ国内の企業であるのに対し、ZEW景況感指数は、約350人のアナリストといった点では異なります。

IFO景況感指数とZEW景況感指数の比較は、以下の通りです。

IFO景況感 ZEW景況感
指標概要 景況感を示す経済指標 景況感を示す経済指標
調査機関 IFO経済研究所 ZEW(欧州経済研究センター)
公表日 毎月中旬 毎月初旬
調査対象 ドイツ国内企業約9,000社 アナリスト約350人
特徴 先行指数&信頼性が比較的高め IFO景況感指数より、速報性が高い
ハリネズミ
IFO景況感指数とZEW景況感指数は両方とも、ドイツを代表する景況感指数として注目されているよ!


4. Ifo景況感指数の推移

以下のグラフは、2019年1月〜2020年1月のifo景況感指数の推移です。ifo経済研究所が発表している数値を基に、著者が作成しました。

出典: IFO景況感指数 – みんかぶ

2015年=100 として数値化されていますが、2019年度は、100を超えた月はありませんでした。また、3月を起点に下落し続け、7月を底として緩やかに上昇、12月には、6ヶ月ぶりの高水準となりました。全月が100を超えていた2018年度と比較すると、2019年度は、低水準で推移した年だと言えます。

2019年度は、直近5年間で最も低水準で推移した年ですが、エコノミストの中では、ドイツの景気が持ち直しはじめているのではないか、との見方もあります。

ですが、まだまだ未知数な新型コロナウイルスによる経済への影響、英国EU離脱による影響、米中貿易摩擦の影響など、注目すべき下振れリスクも複数あるため、注意が必要です。


☆ 情報の信頼性

本記事の「Ifo景況感指数」の説明部分に関しては、主にifo経済研究所のホームページや資料を参考に記述しています。

参考 : ifo Institute

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