債権市場の先行きを示す指標!MOVE指数について徹底解説!!


MOVE指数とは?

MOVE指数とは、米大手銀行である「バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ」によって公表され、債権市場の値動きに対する投資家心理、ひいては債権に対する将来の変動リスクを数値化した指標です。


正式名称は「「Merrill Lynch Option Volatility Estimate」であり、その頭文字を取って「MOVE(ムーブ)指数]と呼ばれています。


債権価格の先行きに不安を感じている(=将来的に債権価格は大きく変動すると予測している)投資家が多ければ多いほど、MOVE指数は上昇します。


リスくん
相場の過熱感を測る際によく用いられる「VIX指数」の債権版みたいなものです。
赤ちゃん
また、VIX指数やMOVE指数は将来の価格変動について示す指標ですが、現在の株式市場などに対する恐怖感を示す指標として「恐怖・強欲指数」と呼ばれる指数も存在するよ!

また、MOVE指数をリアルタイムで確認したい場合は、「Trading View」のサイトから確認することができます。

MOVE指数の算出方法

債券市場の先行きに対する投資家心理といったようなとてつもなく抽象的なものをどうやって数値化しているのでしょうか?


MOVE指数は、インプライドボラティリティ(IV)を、限月(国債の償還期間)が2年・5年・10年・30年もの国債のイールドカーブで加重して計算されます。


リスくん
インプライドボラティリティ(IV)とは、現在の取引状況を基に将来の変動率(ボラティリティ)を予測する手法のことを指します。一方で、過去の相場状況を基に将来のボラティリティを予測する手法をヒストリカルボラティリティ(HV)と言います。
赤ちゃん
ちなみに、イールドカーブというのは、以下のような横軸に国債の残存期間、縦軸に利回りをとったグラフのことを指します。


すなわち、MOVE指数は、限月が2年・5年・10年・30年もの国債に対する債権価格の変動率(インプライドボラティリティ(IV))の予測を示す指標です。


MOVE指数が低い水準で推移している時は、将来の債権価格は平穏な値動きを見せることを示唆しており、反対に高い水準で推移している時は、将来の債権価格が大きな値動きを見せることを示唆し、債権市場の先行きに不安を抱えている投資家が多数であることを示しています。


MOVE指数の高いor低いの基準は??

MOVE指数には、この値を超えると高い水準、この値を下回ると低い水準といった基準はございません。


ただ、MOVE指数の過去動向から、現在のMOVE指数が高水準なのかそれとも低水準なのかを判断することは可能です。


実際に過去5年間におけるMOVE指数の動向を見てみると、ほとんどの期間において、MOVE指数は50~70ほどで推移していることが見て取れます。


また、同期間における最低水準は2020年9月に記録した36台で、最高水準は2020年3月に記録した140弱となっております。


このように、MOVE指数は特定の水準を超えれば高い、特定の水準を下回れば低いといった値は存在しませんが、過去動向からみて、現在の水準は高いのかそれとも低いのかを判断することができます。

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