RBNZ金融政策決定会合とは? ニュージーランドにおける金融政策について幅広く解説!!

RBNZ金融政策決定会合とは、ニュージーランドの中央銀行であるRBNZ(Reserve bank of New Zealand)によって開催され、金融政策や政策金利について決定する会合です。

金融政策の最大の目的は物価の安定であり、RBNZの場合は、中期的に1%〜3%、長期的には2%付近をターゲットとして金融政策の方針や政策金利の水準を決定しています。

また、RBNZは四半期に一度、声明文を公表し、年に7回政策金利についての見直しを実施します。声明文についての詳細は、項番2「RBNZが声明文に必ず含める内容とは?」をご参考ください。

1. RBNZは何を政策金利としているのか?

そもそも政策金利とは、市場に出回る貨幣量を調整するために、その国の中央銀行が誘導目標とする金利のことを指します。

何を政策金利とするかは、その国によって異なりますが、政策金利の水準を上げ下げすることによって、市中に出回る貨幣量を調整し、適切な物価水準に保つといった目的は変わりません。

では、ニュージーランドの中央銀行であるRBNZは何を政策金利としているのでしょうか?ニュージーランドでは、オーストラリア同様、オフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)を政策金利としています。

オフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)とは、銀行間で資金を貸し借りする際に適用される金利で、RBNZは、OCRの見直しを年に7回実施します。

また、他の国の政策金利について知りたい方は以下記事もご参考ください。

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2. RBNZが声明文に必ず含める内容とは?

RBNZは四半期に一度、金融政策やインフレ率などについて説明する「声明文」を公表し、その声明文の中には必ず下記項目が含まれております。

必ず声明文に含まれる項目
・声明文に明記した目標達成手段について
・その金融手法を採用する理由
・インフレ率が目標レンジから大きくかけ離れた場合、その理由について
・その金融政策がどのようにして安定雇用を達成し得るのか

このように、RBNZは金融政策委員会(MPC)にて決定した事柄や、現在の経済活動の状況について説明責任を追っているのです。


3. ニュージーランドにおける金融政策について

RBNZが金融政策を実施する目的については、インフレ率を適切な水準(2%前後)に保つことを掲げており、1989年ニュージーランド銀行法に則って金融政策を実施しております。

また、金融政策決定会合(MPC)において、以下の流れで金融政策の方針を決定します。


  1. 初めに、現状の経済状況と政策目標を考慮し、その政策目標を達成するリスクについて議論
  2. 次に、現在の経済状況、リスク、トレードオフと最も整合性がとれていると思われる金融政策の方向性について審議
  3. 最後に、決定した金融政策の方向性を、どの金融政策手法を用いて行うのかについての決定

ここで決定される金融政策の手法については、政策金利であるオフィシャル・キャッシュ・レート(OCR)の水準の設定に加え、公開市場操作といった政策ツールも使用し、市中に出回る資金量の調整を図っています。

最近では、金融緩和策の一環として、大規模資産購入プログラム(LSAP)を実施し、買い入れ枠を最大1,000億NZドル(約7兆円)にまで拡大しました。

4. 政策金利(OCR)の推移

以下のグラフは、2017年06月以降のニュージーランドの政策金利(OCR)の推移です。

参考元: NZ中銀政策金利- みんかぶ

2016年11月以降、政策金利(オフィシャル・キャッシュ・レート)の水準を1.75%で維持しておりましたが、貿易相手国であるオーストラリアやヨーロッパ、中国などの経済活動の減速や、国内での雇用者数の減少を受け、2019年5月の会合でOCRを1.50%へ引き下げました。

その後の6月の会合でも1.50%で据え置かれ、8月の会合では、世界経済の減速や貿易不振の状況を鑑み、1.0%への引き下げを実施。2020年3月には、予想外の利下げに踏み込みました。

また、2020年3月の利下げ時には、更なるOCRの引き下げよりも、国債購入額を増加させた方が景気刺激策として有効なのではないか、との見方を示しました。


5. まとめ

RBNZ金融政策決定会合
開催頻度 基本的に年7回
公表機関 RBNZ
概要 今後の金融政策の方針や
政策金利の見直しを実施
するために開催される会合。
四半期に1度声明文が公表
され、年に7回政策金利の
見直しが行われる。
NZの政策金利 OCR(オフィシャル・
キャッシュ・レート)
金融政策ツール ・OCRの水準見直し
・公開市場操作、etc

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