Westpac消費者信頼感指数についてはこれで十分!!オーストラリアを代表する景況感指数。

豪・Westpac消費者信頼感指数とは、オーストラリアの大手行であるウエストパックが、家計調査を実施し、得た回答を基に算出される指標です。

結果は100を基準とした指数で公表され、基本的に、100を超えれば、現状や先行きに対して楽観的な調査対象者の方が多いことを示しています。

詳細については詳しく後述しますが、調査はたったの1週間ほどで実施され、調査対象者は地域を考慮した上で無作為に抽出されます。

1. Westpac消費者信頼感指数に含まれる5つのsub-index

Westpac消費者信頼感指数では、以下5つの調査結果について「改善した(改善する)」、「変化なし」、「悪化した(悪化する)」などの形式で調査対象者である国民に回答してもらい、100を基準として算出されます。そして、5つそれぞれの結果の単純平均が「Westpac消費者信頼感指数」として公表されているのです。

westpac消費者信頼感指数
を構成する5つの指標
和訳
①Family finances vs
a year ago
①1年前と比較した
家計の状況
②Family finances
next 12mths
②先行き12ヶ月間の
家計状況
③Economic conditions
next 12mths
③先行き12ヶ月間の
経済状況
④Economic conditions
next 5yrs
④先行き5年間の
経済状況
⑤Time to buy a major
household item
⑤現状が、日用品を
購入するのに適切な
タイミングかどうか

また、上記5項目の内、①と⑤が現状についての景況感を示す現状指数で、それ以外は先行きの景況感を示す先行指数となっています。

実際にwestpacが公表する4ページ程の資料では、上記5項目の平均をとった消費者信頼感指数に加え、5項目それぞれの結果とその背景についての説明も記されています。

そのため、「消費者信頼感指数の上昇/低下圧力となったのはどの項目か。」「国民は先行きに対して楽観的/悲観的か。」などが読み解けるようになっています。


2. 計算式に含まれないけど重要な3つのsub-index

上で説明した5つのsub-indexは、Westpac消費者信頼感指数の算出式に組み込まれますが、ここで紹介する3つのsub-indexは、その算出式には組み込まれておりません。

しかし、住宅や雇用に関する指標であり、雇用や住宅市場の動向を追う上でつかわれる指標ですので、重要な指標と言えるでしょう。

3つのサブ指標 内容
①time to buy a
dwelling’ index
①住宅を購入
するのに適切な
タイミングだと
思うか
②Consumer expectations
for house prices
②住宅価格は今後
上昇すると思うか
③Unemployment
Expectations Index
③失業率に
関する予想

 time to buy a dwelling’ index

この指標は、調査対象者に「現在は、住居を購入するタイミングに適していると思うか」といった内容のアンケートを実施し、結果を指数化した指標です。

長期間平均は120で、オーストラリア全体と地域毎の結果が公表されます。


② Consumer expectations for house prices 

この指標は、消費者の将来の住宅価格予想についての調査結果を基に算出される指標です。

100を超えれば、今後の住宅市場に対して楽観的な調査対象者の方が多いことを示しております。


③ Unemployment Expectations Index

この指標は、1年後の失業率の予想について調査し、結果を指数化した指標です。

少しややこしいですが、この指標結果が高くなる=「1年後の失業率が上昇すると考えている人の割合が増えた」ということを示しています。

尚、長期間における平均は130となっております。


3. 調査方法

Westpac消費者信頼感指数は、マーケット調査機関であるOZINFOによって行われます。

調査対象者数は1,200人程で、18歳以上の国民から無作為に抽出され、電話でのアンケート形式によって調査が行われます。その調査結果は、オーストラリアの人口分布に基づいて重み付けされ、算出式に組み込まれる仕組みです。


4. Westpac消費者信頼感指数の推移

以下は、2020年1月以降のWestpac消費者信頼感指数の推移です。上述した通り、100が景況感の拡大・縮小の境目となっています。

参考: Australian economic reports – Westpac

2020年4月に、失業率の増加や消費の鈍化を受け47年間の中で最大の下落幅を記録。翌月の5月には、政府支援策の発表を受け消費者心理は大幅に改善し、前月比+16.4%と大幅な回復をみせました。

6月は、シドニーでの大規模なクラスターの発生が公表される前に調査が締め切られ、93.7と4ヶ月ぶりの高水準となりました。しかし、7月・8月と、国内全体でロックダウンが開始されたこともあり、再び下落局面に突入しました。

参考
・1974年〜2020年の平均:101.12
・同期間最高水準: 123.94 (2007年5月)
・同期間最低水準: 64.61 (1990年11月)

5. まとめ

westpac消費者信頼感指数
公表日 毎月初旬
公表機関 westpac(豪民間銀行)
指標概要 一般家庭を対象に、
項番1で紹介した
5つの項目について
アンケートを実施し、
指数化した指標。
100が分岐点。
指数を構成する
5つの指標

①1年前と比較した
家計の状況

②先行き12ヶ月間の
家計状況

③先行き12ヶ月間の
経済状況

④先行き5年間の
経済状況

⑤現状が、日用品を
購入するのに適切な
タイミングかどうか

指標には含まれ
ないけど重要な
3つのsub-index

①住宅を購入
するのに適切な
タイミングだと
思うか

②住宅価格は今後
上昇すると思うか

③失業率に
関する予想

調査対象者数 1,200人

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